前回に引き続き、大事な油の話です。
前回は油の基本の「導入編」ということで書いていますのでまだの人は読んでみてくださいね。
さて、油の重要性は分かっていると思いますので、今私が「最も摂ってほしい油」である亜麻仁油(あまにゆ)について説明していきます。
目次
亜麻仁油は「魔法の薬」と言われている?
亜麻仁油は「あまにゆ」と読みます。
亜麻(あま)の仁(これは種という意味)の油で、亜麻仁油です。
この亜麻仁油、医療の専門家からも魔法の油とまで言われています。
それは
- 現代人が圧倒的に足りていないオメガ3が豊富
- コールドプレス(低温圧搾)とい方法で油を作る
- ファイトケミカルスのリグナンが最も入っている植物
ことが挙げられます。
それぞれ解説していきますね。
現代人が圧倒的に足りていないオメガ3が豊富
前回の記事で説明していましたが、現代人は必須脂肪酸であるオメガ3が圧倒的に不足しています。
簡単に復習しますと、必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6の理想的な割合は1:4です。
それが、1:10、人によっては1:50にもなっており、オメガ6を摂りすぎているのが現状です。
そして普段摂取している油の種類が、トランス脂肪酸などに代表される「病気になる可能性が高い油」の量が多くなってしまいがちなのです。
亜麻仁油は
- オメガ3のα-リノレン酸が約55%
- オメガ6のリノール酸が約15%
- オメガ9のオレイン酸が約20%
とオメガ3が占める割合が非常に多い油なのです。
亜麻仁油には、現代人に足りていない良質なオメガ3が豊富に含まれています。
コールドプレス(低温圧搾)とい方法で油を作る
すべての亜麻仁油がコールドプレスで作られているわけではないと思いますが、多くの亜麻仁油の製品にコールドプレス(低温圧搾)と書かれています。
スーパーで特売されているサラダ油のような精製油は、ガソリンに似たへキサンという溶剤を入れて何度も高熱にして油を脱臭・抽出するため、酸化しやすい作り方です。
お店に並ぶ頃には、ビタミンなどの栄養素も風味もない、むしろトランス脂肪酸が多く含まれる「死んだ油」という表現を使う専門家もいます。
それに対しコールドプレスという抽出方法は昔ながらの方法で、熱が発生しないようにゆっくりとプレスしていき油分を抽出します。
コールドプレスで抽出された油は、植物の栄養素がそのまま入っています。
また多くの場合、できるだけ酸化させないようにするため、黒い瓶に詰められています。
ここまで心を込めて作ってもらえると本当にうれしいですね!
ファイトケミカルスのリグナンが最も入っている植物
ファイトケミカルスに関しても以前記事にしているので、まだ読んでいない人は読んでみてくださいね。
ファイトケミカルスは数え切れないくらいの種類がありますが(約1万種)、亜麻仁油に含まれているリグナンはポリフェノールの一種です。
リグナンにはファイトケミカルス特有の高い抗酸化力、炎症を抑える働きに加えて、女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをしますので更年期障害などの女性特有の症状にも効果があるとされています。
それでは亜麻仁油の効果効能をまとめてみましょう。
亜麻仁油の効果・効能
血管を拡張し、血液さらさら効果
良質なオメガ3がたくさん含まれているからです。
オメガ3には血栓抑制と血管拡張という作用があるのです。
花粉症などのアレルギー反応を抑える
こちらもオメガ3の効能ですが、炎症抑制をしてアレルギー反応を抑えます。
骨粗しょう症の予防
オメガ3はなんと骨の減少を食い止める働きまであります!
更年期障害の予防
女性ホルモンのエストロゲンは骨の新陳代謝に必要なホルモンです。
亜麻仁油に含まれているリグナンはエストロゲンの補完作用があります。
うつ病の予防・改善
人間の脳は約60%が脂質で構成されています。
オメガ6であるアラキドン酸も脳にとって重要な油ですが、オメガ3もバランス良く摂らないとうつ病だけでなく、キレやすい脳などを作ってしまう可能性も指摘されています。
認知症の予防・改善
脳に関してはオメガ3であるDHA・EPAがよい、と聞いたことはありますか?
亜麻仁油にはオメガ3であるαリノレン酸が含まれていますが、αリノレン酸は体内に入るとDHA・EPAに変化するので脳にもよい効果があるのです。
DHA・EPAが多く含まれいる青魚をあまり食べない人でも亜麻仁油で補完することができます。
これは冗談も含めてですが、体の大部分を占める水や油を変えると、性格まで変わる!という人もいますね(笑)
皮膚トラブルの改善
手荒れ、ニキビなどのトラブルが改善した事例が多数報告されています。
実際私の周りにも手荒れが改善した人もいます。
・・・亜麻仁油、だんだん魔法の薬に見えてきました?
どうやって食べたらいい?
亜麻仁油は非常に熱に弱い油ですので、加熱はしないようにしてください。
私はスプーンに入れてそのまま飲んでいます。最初はびっくりするかもしれませんが、新鮮な種の味がして美味しいですよ!
もっと食べやすい方法としては
- 自作のドレッシング
- 納豆にも少々
- ヨーグルトに混ぜる人も?
という人が多いみたいですね。
私が食べている亜麻仁油
せっかく亜麻仁油を摂るなら、やっぱり効果が高いものがいいですよね!
私が亜麻仁油を選ぶときのポイントは、それほど難しいわけではなく
- コールドプレス(低温圧搾)であること
- オーガニックの亜麻であること
- 瓶が黒いこと(酸化しづらい)
をクリアしているものです。
amazonでも購入できるこの商品を食べています。
3本セットはお得です。
毎日スプーン1杯飲むと1本で約1ヶ月くらいです。
亜麻仁油にはたくさんの良い効果効能があるので、是非試してみてください!
ブームで終わらせない
世の中のブーム、自分の中でのブーム、いろんなブームがあると思います。いわゆる流行りです。
しかし、
- 油の大切さ(体への影響)
- 病気の原因
- 現在の日本の油事情
などを理解すれば、自分にとって家族にとって大切なことというのはブームという考え方ではなく本質を理解することだと思います。
もちろん流行りの何かをやってみる、というのは大切なことです。
私も腰は重い方ですが、流行りのことをやってみるといろいろな発見があります!
このWEBサイトでは、できるだけ間違った情報を載せないように気をつけていますが、今の科学的常識も変わることがありますし、特に健康のことなどは「これだけやっていれば大丈夫」ということはないと思います。
その中でも、亜麻仁油はおすすめできると思います!