老化の主な原因「活性酸素」対策

活性酸素と老化の関係

人間は老化から逃れることはできません。

息をすることで酸素を取り込み、人間を含む動物は莫大なエネルギーを手に入れました。

しかしその代償として「酸化」してしまいます。それが老化です。

 

人それぞれ生まれ持った身体的な特性(個性)をもっていることは間違いないですが、日々の生活習慣で老化の進行を遅らせることはできます。

 

「その年齢でこの外見は若すぎませんか!?」

という人、たまにいますよね?

 

外見の若さだけでなくて、どこかが痛い・しんどい・病気を患っている、ということなく健康的に年を重ねていけるようになりたい。

 

寿命自体は恐らくもっと延びます。100歳を超えることが珍しくなくなってくるはずです。

そうなれば80歳まで働かないと、老後、経済的に厳しくなる時代です。

 

老化はもちろん、健康寿命にも大きく関係する「活性酸素」。いってみましょう。

老化とはなんだ?

老化とはなんだ?

そもそも老化とは何なんでしょうか。

 

様々な説・定義がありますが、私は「老化とは酸化することである」と考えています。

 

例えば顔と太ももを比べると、顔よりも太ももの肌の方がツヤや水分が多い所謂「若い肌」の人が多いと思います。

これは日光の「紫外線」が当たる時間が圧倒的に違うからです。

そして紫外線が肌を攻撃しているのではなく、紫外線を浴びた肌が活性酸素を発生させ、しみやしわの原因になっています。(結果的には紫外線が肌に良くないということに変わりありませんが)

肌のことだけを考えて「紫外線をゼロにする!」というのはダメです。紫外線を浴びないと体でビタミンDを作ることができずに、カルシウムの吸収低下や骨代謝異常を起こす可能性が上がります。

 

よく例えに使われるのが、リンゴを切って放置していると変色してきますよね?

あと、鉄を長い間雨ざらしにしておくと、錆びてきますよね?

 

これが酸化です。

人間の体も酸化から逃れることはできません。

私たちの体の中でも、先程例で出したリンゴや鉄のように「サビ」のような現象(酸化)が起こっている=これが老化です。

そして、体内で特に激しく老化させる酸素を「活性酸素」と呼びます。

 

活性酸素とはなんだ?

活性酸素とは何だ?

私たち人間は、1日に約2万回ほど呼吸しています。

すごくないですか?生きているだけで1日に2万回も呼吸という運動をしているって。

私は良く「影響力の大きい所から改善していく」と書くことが多いですが、呼吸もその1つです。今回のテーマから外れてしまうので詳しくは別記事で書きますが、1日2万回正しくない呼吸を続ければ、肩こりなどの何らかの症状が出てきます。

自律神経にも大きく関係してくる呼吸ですので、またしっかり書きますね。

 

呼吸をするだけで、1%~2%は活性酸素になると言われています。

 

活性酸素とは酸素の種類ですが「安定していない酸素」と覚えて下さい。

通常酸素は2つペアを作って安定しています。しかし活性酸素はペアが離れてしまい、他の物質の電子を奪いに行きます。

活性酸素のイメージ

電子を奪われた物質は「酸化された」ということになります。

これが酸化の原理であり、活性酸素の動きです。

 

活性酸素も必要ではあるが

実は人間の体には活性酸素も必要です。

細菌などの外敵を攻撃するのも活性酸素の役目なのです。

活性酸素も必要ではある

しかし、必要以上に活性酸素が増えてしまうと、体の中を酸化させまくり、老化はもちろん様々な病気の原因になってしまいます。

  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞
  • がん
  • パーキンソン病
  • アルツハイマー病
  • 糖尿病

他にもまだまだありますが、あまり書くと怖くなってくると思うのでこの辺りにしておきます・・・

「生活習慣病の90%は活性酸素が原因である」とも言われています。

 

活性酸素は体内の様々な物質を酸化させていきます。

その中でも、人間の約60兆個もある細胞の「細胞膜」を酸化させることの影響が大きいです。

 

細胞膜は油が主成分です。

油は非常に酸化しやすく、活性酸素の攻撃を受けやすい。

細胞膜が酸化してしまうと「有害物質である過酸化脂質」に変わってしまいます。

 

細胞膜が有害物質に変わってしまうと、本来の機能(細胞へ栄養を届けたり、老廃物を排出)を保てないことはもちろん、血管の細胞が固くなり動脈硬化の原因になったりと、まぁかなりヤバいんです(笑)

 

どうでしょう、必要以上に活性酸素が増えてしまった時の危険な状況は伝わりましたでしょうか。

そして現代人は活性酸素が増えやすい状況にあるということも後で説明します。

 

老化は止められないが、遅らせることはできる

老化は止められないが送らせることはできる

老化は残念ながら止めることはできません。

でも私は数年前から健康を意識し始め、活性酸素のことを知り、酸化されにくくする「抗酸化」を行ってきました。

 

自己評価では、3年前より今の方が「外見」も「体の中身(調子の良さ)」も若いです。

(周りからも「その年にしては若いね!」って言われることは、、、あります笑)

 

若々しく元気に、を実現するには「抗酸化」は非常に大切です。

美容液やクリームも大切ですが、同時に体の中のケアも食事やサプリメントで行って下さい。

 

やることは単純です。

 

  • 活性酸素を増やしすぎないこと
  • 発生した活性酸素を減らす(除去)すること

 

書くと単純なんですが、この方法を書いていきますね。

 

活性酸素が必要以上に増えること

活性酸素が必要以上に増える

まずは活性酸素が発生する原因です。

  • ストレス
  • 喫煙
  • 過度な飲酒
  • 紫外線
  • アスリートのような激しい運動
  • 食品添加物(化学物質)の摂取
  • トランス脂肪酸が多いマーガリン、ショートニングの摂取

 

これらをできるだけ減らしていくことが大切です。

ストレスに関しては自分の心の状態(強さ)も大きく関係してきますので、何とも言い難いところですが、人間関係のストレスが一番多いですかね?あと仕事とか?

 

食品添加物に関しては、使用量は厳密に管理されており「毎日食べても安全性は問題ありません」と厚生労働省からも公表されています。

しかし自然の物でない化学物質は人間の体にとって異物であり、排除する対象です。

 

私は「食品添加物は摂らない!」と極端に考えてはいませんが、代謝に余計なエネルギーが必要だったり活性酸素が発生する原因にはなると考えています。

現代は食品添加物から逃げることはできませんが、減らせるなら減らしたい。そんな気持ちです。

食品を買うときは必ず「原材料表示」を見ています。これ、自分や家族の体に対する最低限のマナーだと思います。

 

トランス脂肪酸に関しては現在の日本では表示義務がありません。

しかし、世界では「死の油」とも言われている超危険な「科学の力で人間が作り出した油」です。食べるプラスチックとも言われますね。

ここでトランス脂肪酸の危険度を説明し出すと長くなりすぎるので、以前に書いている油の記事を読んでほしいですが、活性酸素を大量発生させる要因とされているので可能な限りゼロにしてください。

 

活性酸素を減らすには

活性酸素を減らす

次に、発生してしまった活性酸素を減らす方法です。

人間には増えすぎた活性酸素を減らす機能が備わっています。人間の体は本当にすごい。

 

一般的には活性酸素を減らす物質を「抗酸化物質(スカベンジャー)」と呼びます。

 

抗酸化物質もたくさんありますが、そのなかで活性酸素を減らす酵素であるSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)を覚えておいてください。

抗酸化物質の中でもSODは最も重要です。

 

酵素ってよく聞くと思いますが、これタンパク質(アミノ酸)なんです。

SODももちろんタンパク質から出来ていますが、銅や亜鉛、マンガン、鉄などのミネラルも含んでいます。

良質なタンパク質やミネラルをバランスよく摂ることがいかに重要か、ということですね。

 

私はこのような意味でも「植物性(オーガニック)のプロテイン」を毎日飲んでいます。

体にとってタンパク質が足りないということがどれくらい危険な事か分かると思います。

タンパク質は皮膚や髪の材料になるだけではなく、体のあらゆるところで使われています。

プロテインとはタンパク質という意味ですが、語源は「人間の体にとって最も大切なもの」です。

人間の体には数万種類の酵素がありますが、アミノ酸(タンパク質)で構成されています。タンパク質が足りないと酵素が作れません。酵素が少ないと食べたものをきちんと消化吸収できなくなります。

 

活性酸素を減らすのはSODだけではありません。次にファイトケミカルを説明します。

増えすぎた活性酸素ではSODだけでは除去しきれません。

 

ファイトケミカル(フィトケミカル、ファイトケミカルスとも呼ばれる)は、植物の皮や種に含まれる「高い活性酸素吸収力」を持つ物質です。

野菜の力、ファイトケミカル

有名なところで言うと、

  • アントシアニン(ぶどう)
  • カテキン(茶)
  • クルクミン(ウコン)
  • リコペン(トマト)
  • ルテイン(ほうれん草)

などですね。

植物は動けませんので、日光などの環境から受けるストレスによって活性酸素が発生します。しかし、その発生した活性酸素を無害なものに変えている。それがファイトケミカルです。

 

皮や種に多く含まれているので、よく洗って丸ごとスープにしたりすり下ろしたりするレシピが良いですね。

天然のサプリメントで摂取すれば効率もよいです。

 

そして今回最後に紹介するのはビタミン。

ビタミンC、ビタミンEは特に抗酸化に効果があります。(その他のビタミン、例えばビタミンAやビタミンB2にも抗酸化作用はあります)

上の方でミネラルの話も出ましたが、結局「必要な栄養素」を毎日しっかり摂っていくことが大切なんですね。

 

活性酸素と老化まとめ

活性酸素まとめ

いかがでしたでしょうか。

活性酸素と老化は密接な関係があります。

 

年を重ねても、見た目も中身も若い体でありたいですよね。

 

活性酸素は体内で発生しても、まったく自覚が出来ないんです。

そして体の細胞が大損害を受けてしまい、何らかの病気を発症してしまう。

病気を自覚してから病院へ行く。これでは完全に対症療法です。

 

自分の体は自分自身でケアしていかないといけません。(でも病気になったら病院に行ってくださいね)

 

お医者さんによっても言うことが違います。真逆のことを言うことだってあります。

これを考えた時、怖くなりました。

偶然診てもらったお医者さんだって間違うことはあるということです。

 

最近では「セカンドオピニオン」も一般的になってきました。

セカンドオピニオンとは

医師の診断や治療方法が適切であるかどうかを、患者が別の医師や専門的な知識をもった第三者に意見を求めること

 

ただ、やっぱり「病気になって病院に行く」のではなくて「そもそも病気にならずに健康に過ごしたい」ですよね?

そして病気にならないだけではなく、パフォーマンスを上げて楽しく生きていきたい。

 

その為には、自分の体は自分でケアしていくことが大切です。

活性酸素と抗酸化はプライオリティが高い項目です。