カップラーメン、正直私はいつも家にストックしていました。
お腹が減った時にすぐに食べられますし、食べ慣れていたからおいしく感じる・・・
安くて、いつ食べても同じが味がする。いろんなメーカーからいろんな商品が出ているので新商品が楽しみ。
これが数年前の私でした!
今はほとんど食べなくなりましたけど。
当時自分が食べていたものはどういう食品なのかを調べたことはありませんでしたが、カップラーメンは「便利」「速さ」を引き換えに体に及ぼす影響もありますので、記事を書いていきますね。
ちなみにカップラーメンは日本が発明した食べ物ですが、世界最大の消費国は中国だそうです。ま、人口が違いますから当然といえば当然ですね(笑)
日本は3位。(2位はインドネシア)
更にちなみにですが、一人あたりの消費量では韓国が1位です。
では本題に入っていきましょう。
栄養成分表を見てみる
私がよく食べていたカップ麺を例にしてみますね!大盛とかではなく非常に人気のある和風のカップ麺です。
栄養成分表は以下の通り。
【1食(95g)当たり】
- エネルギー:406kcal
- たんぱく質:9.2g
- 脂質:16.2g
- 炭水化物:56g
- 食塩相当量:5.8g
①のカロリーに関してですが、
406kcalということは、ご飯2~3杯分あります。結構すごいですよね。
和風のカップラーメンはヘルシーなイメージだと思いますが、内容は普通のカップラーメンとなんら変わることはありません。
特にダイエットをされている方はカロリーを気にすることが多いと思いますが、もちろんカロリーの摂取量も大事なのですが、どのような食品を食べてカロリーを摂取しているか、が重要なのです。
次に③の脂質を見てみると、16.2g。
国(厚生労働省)は油のとりすぎを懸念して、1日の基準を設けています。
その基準は結構曖昧なのですが「1日の摂取カロリーの20~30%を油で摂取する」です。
年齢や性別によって異なりますが、1日2000kcalとして計算してみると油の摂取量は1日約50gくらいです。
ここで例に挙げたカップ麺を食べると、1日の約3分の1を摂取することになります。
でもここで考えてほしいのが子どもたちのことです。
子どもたちがこのような食品ばかりを食べていたらどうなるか。
年齢によってはこの1食で1日分の脂質を摂ることにもなってしまいます!もちろんカロリーもオーバーして肥満になっていくことに繋がります。
また、強調しておきたいのは「カップ麺はなぜこれほどの油が入っているのか」というところです。
カップ麺の正しい名称は「油揚げ麺」です。
お湯を入れると数分で柔らかく戻すために油で揚げています。なので脂質が多いのです。
そして「どんな油で揚げている」のか、ここがすごく大事なのです。
カップラーメンにはパーム油が使われています。
日本ではあまり名前を聞かないかもしれなパーム油(アブラヤシの油)ですが、実は世界で最も生産されている油です。
日本ではキャノーラ(菜種)油についで2番目に多く使われているのですが、私たちに馴染みがないのは業務用で使われているからです。
今回紹介しているカップラーメンやチョコレート、アイスクリーム、ファストフード店などで主に使われています。
このパーム油、結構ヤバい油です。
これは予備知識ですが、パーム油は元々石鹸の原料として使われていましたが、油の精製の精度が上がったため食用でも使われるようになりました。
動物実験の結果では、様々な油の中でも発がん性(大腸がん)が高いという報告もされています。
なにせパーム油は安いですから、業務用で使用すれば業者は利益が上がります。
また非常に使いやすい(酸化にも強い)ので、様々な食品に使われているのが現状です。
カップラーメンを食べてアイスクリームを食べる。ポテトチップス、チョコレート、冷凍食品・・・
馴染みがある食品ばかりですよね。日本人は年間に4kgもパーム油を摂っていると言われています。
意識して減らしていかないと減らすことは出来ないでしょう。
油のことが長くなってしまいました。
続いて⑤の食塩相当量:5.8gを見てみます。
※小さじ1杯で約5gですので、それよりも多い量です。
塩分も厚生労働省から摂取量の目標値が発表されています。
- 成人男性:8.0g未満
- 成人女性:7.0g未満
ちなみにWHO(世界保健機関)の減塩目標は5.0gです。
さて、今回の例のカップ麺をすべて食べると5.8gです。
すさまじい量が入っていますね。これ1つ子供が食べると、これだけで確実に1日分の摂取量を超えてきます。
塩分の摂り過ぎは「高血圧」や「腎臓疾患」などを引き起こすリスクが高まります。
ちなみにたまに食べたくなる「かっぷ焼きそばの大盛」は
【1食当たり】
- エネルギー:714kcal
- たんぱく質:12.4g
- 脂質:26.3g
- 炭水化物:107g
- 食塩相当量:7.6g
です。
この表示をみて「ヤバい・・・」と思えたらいろんな食品のラベルも見てみてくださいね!
ここまで栄養成分表からどのような食べ物かを見てきました。
すこしだけ原材料も見てみましょう。
原材料を見てみる
ここでも例として「和風のカップラーメン」の原材料の例を書きます。
すごい数なので、ざっと見てみてください。
油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、醤油、たん白加水分解物)、かやく(味付卵、味付豚肉、味付えび、味付豚ミンチ、ねぎ)、スープ(糖類、醤油、食塩、香辛料、たん白加水分解物、香味調味料、チキンエキス、ポークエキス、メンマパウダー)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、スモークフレーバー、香料、(原材料の一部に乳成分、ごまを含む)
植物油脂・・・この言葉、本当に困ります。一体どんな油が使われているか全くわからないのです。あらゆる食品に含まれているのが植物油脂という言葉です。
今回はカップラーメンなので十中八九パーム油でしょう。
大量の油、塩分、そして様々な食品添加物によって「オイシイ」と感じるように作られています。
これだけ強い味のものを本当にオイシイと感じてしまったら、オーガニック食材を使った料理などを食べても物足りなさを感じるのは当たり前ですね。食品添加物がオイシイと思っていますから仕方がない。
より油の多いもの、塩分の高いものを求めてしまう。これではとても健康的な生活を送れるとは思えません。
ほとんどが化学物質ですからディスカウントショップなどで100円を切る金額で買えてしまいます。そして賞味期限も長持ち。
非常食には向いている
食品添加物の記事でも書きましたが、物事には光があれば闇もあります。
この記事ではカップラーメンは結構ヤバイよと伝わっていると思いますが、いや実際私はそう思っていますが、非常食には向いているとも思います。
たった1杯のカップラーメンでご飯数杯分のカロリー、大きいサイズだと1000kcalを超えるエネルギーを摂取できます。
しかもお湯を入れて3分で出来上がる。
しかし、毎日食べるものではないでしょう。
便利と引き換えに何かを失っていることを理解して付き合っていくのが良いと思います。