水と健康の関係。

水と健康

このWEBサイトは「健康」をクローズアップすることが多いです。

体が健康なら心も健康(健全?)になってきます。

 

しんどい、痛い、、というようなことばかり考えてしまっては、好きなことをすることもできませんし考え方もネガティブになってしまうかもしれません。

 

健康を考える時に私が大事だと思っていることは、「影響が大きいところ」を考えていくことです。

(健康だけではなくて人生においても大事なことですね)

 

今回は水の話ですが、身体には水が大きく影響しています。

毎日飲むものですし、人間は水がなければ生きていくことができません。

 

それでは大切な水の話、いってみましょう。

人間の体に水が大切な理由

体に水分が必要な理由

人間の体の約60%は水です。(年齢によって上下しますが、成人なら大体60%です)

そのうちの2%が失われると脱水症状になります。

体重が50kgの人でしたら、その60%が水分ですので30kgが水分です。

30kgの水分の2%と言えば、600mlの水分量です。

たった600mlで脱水症状です。人間にとって水がいかに大事なのかが分かりますね。

 

体重の2%の水分が失われた時、以下の症状が出てきます。

  • 強い喉の渇き
  • めまい
  • 吐き気
  • 食欲減退
  • 尿量減少(おしっこが少なくなる)
  • 血液濃縮(ドロドロ血液)

 

ちなみに20%が失われると命の危険があります。

 

成人の人間の体は1日に約2.5リットルの水が「通過」すると言われています。

毎日2.5リットル入ってきて、2.5リットル出ていく。

 

水が入ってくるときは

  • 飲み物(半分以上はこれです)
  • 食べ物(様々な食べ物に水分が含まれている)
  • 体内で作られる水(エネルギーに変わるとき水分が作られる)

です。

 

逆に水が出ていくときは

  • 尿(半分以上がこれです)
  • 汗(500mlのペットボトルよりも多い)
  • 呼吸(呼吸の湿度は95%)
  • 便

です。

 

このようにして水は体を出たり入ったりしています。

ただし、入ってくる水の量は「自分で飲んだ水の量」に大きく影響します。

普段から水をあまり飲まない人は慢性的に水分不足の可能性がありますし、実際に水分不足の人は多いと思います。(自覚のない慢性的な水分不足)

 

水をきちんと飲むと起こる効果

水の効果

人間は何もしなくても1日1リットルの水分を失っています。

汗や尿、呼吸など、生きていくために水分を使っています。

呼吸は湿度95%もあります。そして1日2万回も呼吸しています。

寝ている間にも200ml~600mlの汗をかくと言われていますね。

 

慢性的な水分不足は、体にとって良くありません。

逆に(良質な)水を十分摂っていれば体は正常な状態に近づいていきます。

 

水分が十分に足りていると、どのような効果があるかというと

  • 肌がきれいになる
  • デトックス効果
  • 基礎代謝が上がる(下がった体温を上げようとするため)
  • 血液サラサラ効果
  • 便秘改善
  • 免疫力アップ

など、まだまだたくさん良い効果あります。

体が正常な状態に近づいていく感じがしますよね。

 

1日にどれくらいの水を飲めばいいのか

1日の飲む水の量

お医者さんによって言っていることが少しずつ違います。

例えば「体重×30ml」という情報があります。

体重60kgの人なら、約1.8リットルという計算です。

 

他には「体重の30分の1」という情報もあります。(体重÷30ですね)

こちらは体重60kgの人なら約2リットルという計算です。

 

表にしてみると

体重×30ml 体重÷30
体重45kg  1.35リットル 1.5リットル
体重50kg  1.5リットル 1.66リットル
体重55kg  1.65リットル 1.83リットル
体重60kg  1.8リットル  2リットル
体重65kg  1.95リットル  2.16リットル
体重70kg  2.1リットル 2.33リットル
体重80kg  2.4リットル  2.66リットル
体重90kg  2.7リットル 3リットル

となります。

 

どちらの情報もさほど変わらないので、これくらいを目安にしていきましょう。

大事なことは「水」のみでこの量です。

お茶やコーヒー、お酒などは含みませんので気を付けて下さい。

 

体に水が不足しがちな時

水分が不足する時

私たちの生活で水分が失われやすい時は大体決まっています。

 

就寝前

季節にもよりますが、寝ている間にコップ一杯ほどの汗をかきます。(約200ml~600ml)

夏場なんかはもっと増えると思います。(人によっては1リットルの汗をかく人もいるとか・・・)

寝ている間に水分不足になると、起きるまでずっと水分が足りていない状況になりますので気を付けて下さいね。

 

起床時

就寝前に飲んだ水が汗と呼吸で失われています。

朝起きてまずすることは、コップ一杯の水を飲むことです。

そして朝シャワーを浴びる人も多いですよね。その時のためにも起きたらまず水を飲みましょう。

 

入浴前

湯船に15分浸かった場合(42度)、なんと800mlの汗をかきます!

シャワーの時もそうですが、湯船に浸かるときは入浴前にコップ一杯の水は飲んでおいてくださいね。

コップ一杯の水を飲んでから入浴すると、より汗をかきやすいのでおすすめです。

 

私はシャワーが多いですが、湯船につかるときは水を持っていきます。

水を飲みながらゆっくりお風呂を楽しんでください。最高のデトックス効果だと思います。

 

入浴後

入浴中に汗をたくさんかいているので、コップ一杯の水をしっかり飲んでください。

 

スポーツの前後、途中も

スポーツの種類にもよりますが、多くの場合汗を大量にかきます。夏場ならTシャツが絞れるくらい激しい運動をする人もいますね。

 

今紹介したタイミングは、水分が一気に出ていく時です。

このタイミングでなくても、1時間に1回は少しでも水を口にする癖、をつけておきましょう!

 

緑茶やコーヒー、お酒ではダメなのか

コーヒーやお茶は水分補給には向かない

上の方で、1日にどれくらいの水を飲んだ方が良いのかを書きました。そこで示した量は「純粋な水」です。

純粋な水は「体に必要な水分」にカウントされるのに、緑茶やコーヒー・お酒はカウントされないのでしょうか。

 

緑茶やコーヒーは、水とは違って他の栄養成分も含まれているので体には良い効果もあるのですが、体に十分な水分量を保持しておく、という観点からみると、水の代わりに水分補給することはお勧めできません。というか水分補給になりません。

 

それは利尿作用があるからです。

 

利尿作用は聞いたことがあると思いますが「トイレが近くなる」というやつです。

おしっこに頻繁に行きたくなってしまいます。

 

緑茶やコーヒー・お酒を飲んだ分を尿として排泄することは分かりやすいと思いますが、実はそれ以上に体の水分も一緒に排泄してしまっています。

水を飲まずに緑茶やコーヒーばかりを飲んでいると、飲んでいるはずなのに体の水分がどんどん減っていくこともあり得ます。

(水分と一緒にビタミンやミネラルも排泄されていきます)

 

ですので、緑茶やコーヒー・お酒は水分補給ではなく、楽しみとして飲んでくださいね!

 

どのような水を飲めばよいか

どのような水を飲めばよいか

水の大切さは少しわかってもらえたと思いますが、ではどんな水を飲んだらいいのでしょう。

これは本当に人それぞれ言っていることが違いますし、人によって飲むべき水も変わってきます。

 

水は大きく分けて「軟水」と「硬水」に分かれます。

日本の水はほとんどが軟水です。

 

軟水と硬水の違いは(WHOによる分類)

  • 軟水:水分中のミネラルが0~120mg/l
  • 硬水:水分中のミネラルが120ml/l以上

となっています。

 

水分中に含まれる代表的なミネラルは「カルシウム」「マグネシウム」「ナトリウム」「カリウム」です。

これらのミネラルが1リットル当たりにどれくらい含まれているかによって軟水か硬水に分かれます。

 

先程、日本は軟水が多い、と書きましたが、ヨーロッパや北米は硬水が多いです。

 

ミネラルが足りている人は硬水を飲む必要はありませんし、ミネラルの摂りすぎも体には良くありません。

(たとえばカルシウムの摂りすぎで尿路結石になる可能性が上がる、とされていたりします)

 

逆にミネラルが足りていない人は硬水が向いています。

 

飲み口としては

  • 軟水:さらっと飲める(個人的には飲みやすく感じます)
  • 硬水:飲みごたえがある(個人的には飲みづらいです)

という違いがあります。

 

どのような水を飲むのかは、みなさんの生活(食事)によって異なってしまうのです。

普段自分がどのような食事をしていたり、サプリを飲んでいたりしているか考えてみましょう。

 

私のおススメは経済的に考えても、水道に浄水器を取付けて軟水を飲む、ということです。

(浄水器を付けたから軟水になるのではなく、日本の水道水はほぼ軟水であるという前提です)

 

でも、このサイトでいつも言っていますが「水だけ飲んで健康」ということにはなりませんので、全体のバランスが大切ということは常に考えておいてくださいね!

 

とにかくたくさんの水を飲めばいいのか

たくさんの水を飲めばよいのか

飲め飲め、という人もいますが、私は必要以上に飲まなくても良いと思います。

恐らく水を飲むことをそれほど意識していない人は1日に1リットルも飲んでいないと思います。

体重が60kgなら1日2リットルを目標にしますので、1リットルだと半分しか飲んでいません。

 

このような状況でいきなり「あと1リットル飲んで!」と言ってもなかなか飲めませんし、排泄がきちんと出来ていなければ悪い結果も出てしまう可能性があります。

飲むだけではダメ。出すことも大事。

 

飲む量は少しずつ増やしてください。

普段水分不足の人は、排泄(トイレ)に行く回数も少ないと思います。

排泄機能が十分に働いていない状態で水を一気にたくさん飲んでも、排泄することができませんので「むくみ」や「水太り」の原因になることがあります。

 

飲む水は少しずつ増やして排泄機能も戻していって、適度な運動もして汗をかいて、水を飲むようにしてくださいね。

 

あと、排泄も問題ないのでどんどん水を飲む(例えば1日に4リットルとか)というのは、個人的にはどうかと思います。

激しいスポーツをするなら別ですが、一般的な生活をしている人が大量に水を飲む生活をすると、恐らく食べる量が減ることになり水ではなく栄養が足りなくなると思います。

何か特殊な目的があって敢えてするのなら構わないと思いますが、基準となる容量を大きく超えた時に起こる影響も加味しておく必要があります。

 

まとめ

体内の水不足はあらゆる病気の原因になる、というお医者さんもいます。

病院で出される薬のほとんどは、症状を和らげるもので根本的に治すものではないそうです。

一番いいことは、病気にならずに健康に楽しく生活ができることです。

予防医療の観点からも、水を必要量飲むということは非常に大切にされています。

 

体感的には「のどが渇く」くらいしか水分不足を実感できせんが、のどが渇いている状態は体にとっては極度の水分不足であり、それ以前に体内では慢性的に水分不足になっているようです。

 

楽しい時間を過ごすための健康を考えるときに、まずは水を適量飲むということからスタートしてはいかがでしょうか。