腸内環境を気にしているみなさん、バイオジェニックスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
腸内環境を気にしている人は知っているかもしれません。
「腸内環境を改善する」ことを考えた時、プロバイオティクスとプレバイオティクスが重要です。(この二つは下で詳しく説明します)
バイオジェニックスとは、従来の考え方を踏まえて乗り越えた感じの考え方です。
まずはプロバイオティクスとプレバイオティクスから説明していきますね。
プロバイオティクスとは
腸内環境を改善する、と聞くとぱっと思い浮かぶのは「ヨーグルト」や「ヤクルト」じゃないですか?あとは発酵食品などです。
生きている菌、それも善玉菌を摂取して腸内環境を整える食品やサプリなどのことをプロバイオティクスと言います。
「生きて腸まで届く」というようなキャッチフレーズでいろんな商品が販売されていますね。
注意点としては
- 毎日摂取した方が良い
- 結構な量を必要とする
があります。
腸内細菌が生息している状態を「腸内フローラ」と言います。
腸内フローラは5歳くらいまでに構成が決まるとされています。毎日の食事で多少の変化はありますが、普通の生活をしていると年齢を重ねても大きく構成は変わらないようです。
そして腸内細菌の数は一人の腸の中に100兆~1000兆個とも言われています。
そのような環境の中(腸内)に生きた善玉菌を入れていくのですが、ヨーグルト1カップ(100g)なら10億個の乳酸菌(善玉菌)です。
腸内の100兆個の環境の中に10億個を入れても0.001%なんですね・・・
さらにプロバイオティクスはすべてが腸まで生きたままたどり着くことはありませんし、たどり着いたとしてもほとんどが腸内に定着しません。
定着しないということは便と一緒に出て行ってしまうということです。
そういう意味で「毎日摂取した方が良い」のです。善玉菌は定着しなくても働いてくれるので。
しかも大量に摂った方が良い・・・でもヨーグルトでおなかをはらしてしまうと栄養が偏って別の病気になってしまいます(笑)
これがプロバイオティクスです。
プレバイオティクスとは
プレバイオティクスも馴染みはありますよ。
こちらは腸内細菌の中の、善玉菌のエサ、のことです。
「食物繊維」や「オリゴ糖」は聞いたことがありますよね?これらは代表的な善玉菌のエサ、プレバイオティクスです。
もう一つ忘れてはいけないのは「死菌」です。
死菌とはその名の通り細菌が死んでいる状態を指しますが、善玉菌の死菌は腸内で善玉菌のエサになります。
死菌もプレバイオティクスなんですね。
プレバイオティクスは現在腸に生息している善玉菌にエサを与えて、善玉菌を優勢にする効果があります。
現在の研究結果では
菌が生きているかどうか、菌の種類はあまり問題ではなく、死菌でもよいので善玉菌を大量に摂取する
ことが腸内環境をより改善させるとされています。
大量に・・・と言われてもどれくらい?となってしまいますが、1兆個~2兆個は必要と言われています。
1日2兆個をサプリ等で摂取すると、潰瘍性大腸炎が改善されたという報告があります。
バイオジェニックスとは
プロバイオティクスとプレバイオティクスが腸内フローラを整える現在の主流です。
しかし!
この記事で特集したいのは「バイオジェニックス」という考え方です。
バイオジェニックスとは「善玉菌・悪玉菌」という言葉を作った光岡知足先生が新たに提唱した概念です。
バイオジェニックスの定義は
- 死菌を含めた乳酸菌の菌体成分や分泌物が腸管免疫を刺激し、腸内フローラに好影響を与える食品
- 免疫活性によって全身の健康にも寄与する食品
とされています。
ちょっと分かりづらい人もいるかもしれないので、私的な説明をすると
- 腸内細菌そのものが免疫力を上げてくれるわけではない
- 腸内細菌が作り出している物質が免疫力を上げてくれる(腸内細菌生産物質)
- だったら体の外で腸内細菌を培養して、腸内細菌生産物質を抽出して、それを飲めばいいじゃない!
という発想です。
こうすれば自分の腸内フローラに関係なく、免疫力を上げることができますし、腸内フローラ自体も改善させる効果があるとされています。
・・・手っ取り早い(笑)
今後、腸内環境を改善したい人はまずはバイオジェニックス!という時代がすぐそこに来ているかもしれません。いや、もう来ているのかな?
私的には今のところプロバイオティクスとプレバイオティクスで腸内環境は良い感じです。
風邪もひきませんし、正直毎日元気です。快便です。
でも、これから伸びてくるであろうバイオジェニックスは非常に気になっています。
追記
バイオジェニックスのサプリを試したレビューを書きました。