食べ物で思考が変わる?脳と油の関係

脳と油の関係

 

自分の体は食べ物で出来ていること

は至極当たり前だと思います。よく考えなくても、実際にそうだと納得感もある。

 

でもそれが頭では分かっていても、普段の食習慣を変えられない人が大勢います。よね?

コンビニ食・カップラーメン・ファストフード・お菓子・ジュース・・・

 

私もたまに食べることはありますし、これはこれで必要な時もあるとは思います。

しかし食べ物が100%体を作ると分かっていながら、これらの食べ物を「食べ続ける(変えられない)」のはなぜでしょうか。

 

最終的には好き嫌いや趣向であることは理解していますが、私なりの考えを書いてみます。

自分の体のことを丁寧に考える

自分の体のことを丁寧に考える

おなかが減っているから、すぐに食べられるコンビニやファストフードなどでおなかいっぱい食べる。

これはこれで便利な時代だと思います。

 

でもこういう生活を続けていたら「安く、早く、簡単で、オイシイ」が癖になってしまい、いくら体は食べ物でできていると知っていたとしても行動はなかなか変えられません。習慣や癖を変えるのは結構パワーが必要ですからね・・・

 

きちんとした食事をしようすると、はっきりいって手間もお金もかかります。

でも体に重要と分かっていて、「今の食欲をすぐに満たす」だけではなく「10年先の自分の体のこと」を考えられるなら、ある程度は手間もお金もかけられる。

 

これは自分の体のことを丁寧に考えることができるかどうか、という問題かなと思っています。

 

丁寧に考えるってどういうこと?と思われるかもしれませんが、

 

  • 自分が食べている物に何が入っているか大体知っていて
  • それを食べ続けると体にどのような影響があるかも知っていて
  • 自分が不足しがちな栄養素がどのような物かを知っていて
  • その栄養素がどのような食べ物(orサプリ)に含まれているかを知っていて
  • どのように食べたら効果が高いかを知っている

 

・・・あくまでも理想なのですが、このような状態です(笑)

ただ私の感覚としては、体に良いものしか食べない!という極端な考え方ではなく、好きなものを食べつつ足りない栄養素を摂取していく感じです。

 

よく「バランスの良い食事」という言葉を聞きますが、人によってバランスのとり方は違います。

このバランスが絶対に良い!なんてなかなか言えませんよ。あくまで一般論だし個人の感想とも言える。

そのような情報を自分の体にどのように活かしていくのか(バランスをとっていくのか)が大事なんだと思います。

 

新型栄養失調とヤバい油の蔓延

新型栄養失調とヤバい油

新型栄養失調という言葉が使われ始めてから、結構時が流れました。2010年くらいだったと思います。

コンビニ食や外食で1日3食食べても栄養失調になる!という内容ですね。

 

簡単に言うと、ビタミン・ミネラルの不足です。特にミネラル。

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」に1日に必要なビタミンやミネラルが書かれていますが、コンビニ食や外食ではミネラルが圧倒的に足りない状態になる、という結果が出ています。

特に「カルシウム・マグネシウム・鉄」が不足しやすい。

 

1日2日足りなくてもさほど影響は出ないとは思いますが、これが1ヶ月、半年、1年と続くと体は栄養失調の状態が長く続くことになり、ミネラルが不足した症状が体に出てきます。

 

たとえばカルシウム不足がどのような症状になるかというと、

 

  • 骨粗しょう症
  • 歯が弱くなる
  • イライラ、キレやすい

 

など。細かく書けばまだまだありますが、カルシウム不足はじわじわ体の調子を悪くしていくという感じです。

※「イライラ、キレやすい」というのは、また後で出てきます。

 

そしてミネラルが足りていないのに、見栄えを綺麗にしたり腐らないようにする、体には必要ない「食品添加物」は毎日摂り続けていきます。

食品添加物まみれの加工品

代表的な食品添加物に「リン」があります。

このリン、大量に摂り続けるとカルシウムの吸収を阻害すると言われています。

そしてコンビニ弁当や加工食品にはリンがほぼ使われているという事実。

 

カルシウムが不足しやすい食生活&食品添加物でカルシウムが吸収されにくいとなれば、圧倒的に不足してしまいます。

これが複数の栄養素で起こりえるのです。

 

次に説明しておきたいことが「油」。

油は脳に影響を及ぼす

油は体には非常に重要な栄養素です。なにせ体中の約60兆個とも言われている細胞を守る「細胞膜」の主な材料だからです。

 

油は酸化しやすく、酸化した油は体に悪影響を及ぼします。

細胞膜は細胞を守ったり栄養を細胞に届けたり、細胞から出た老廃物を出したりしますが、酸化した年老いた細胞膜では十分な機能が果たされません。

 

必要な栄養素を入れず、不必要なものを細胞に届ける。

そんな細胞膜は嫌だ。

そして油は脳にも影響します。これについては後述しますね。

 

  1. もっとも避けたい油はトランス脂肪酸。
  2. 次に考えたいのがオメガ6の摂りすぎと酸化した油の摂りすぎ。

 

まずはトランス脂肪酸から。

トランス脂肪酸は人工的に作り出した油です。本来なら液体の植物油を科学的に操作して(水素添加して)固形にして扱いやすくしたものです。

マーガリン、ショートニング、ファットスプレッドが代表的なトランス脂肪酸が使われているものです。

あとは油を高温で加熱してもトランス脂肪酸が発生してしまいます。使い古しの油での揚げ物は良くない。

 

アメリカやヨーロッパでは使用を禁止しているところもある「死の油」とも呼ばれています。

アメリカの食品医薬局(FDA)は、トランス脂肪酸を含む加工油脂の食品使用を2018年6月までに全廃する(2018年6月18日から規制を開始)と発表もしています。これが決まったのは2015年のことです。

 

トランス脂肪酸は脳の病気である認知症とも密接に関係していることが、様々な研究から明らかになっています。

認知症だけではなく

  • ADHD(注意欠如多動性障害)
  • 情緒不安定
  • うつ

など脳の機能低下を招く恐れがあると言われています。

 

しかし日本では普通に販売されていますし、含有量すら表示されていません!どうした日本?ちゃんとして。

可能な限り自力で減らすことをおススメします。

 

 

オメガ6についても少し触れておきます。

必須脂肪酸

オメガ6は現代人は明らかに摂りすぎです。これは必須脂肪酸と言って必要な油なのですが、もう一つ必須脂肪酸があってオメガ3と言います。

これらの理想的な割合はオメガ6:オメガ3=4:1とされています。

でも世の中には圧倒的にオメガ6が多く、10:1や50:1の人もいると言われています。

 

弁当や外食にオメガ3はほとんど入っていないと考えても良いくらいです。

オメガ6には「アレルギー促進作用」や「炎症促進」という体を守るための作用がありますが、体があまりにもオメガ6を摂りすぎると、アレルギー症状が強く出てしまい花粉症などの辛い症状にもなってしまいます。

逆にオメガ3には「アレルギー抑制作用」や「炎症抑制」と、オメガ6とは逆の働きをします。

 

そしてこのオメガ3が脳に良い影響がありますので、次の項で説明していきます。

なのにオメガ3を摂る量が減っていることが問題です。意識していないと世の中は脳に悪いものばかりで溢れています。

 

・・・書いていると自分でも怖くなってきましたが、これが今の日本の状況です。

病気大国と言われたり、若者が急にキレたりと、毎日の食事による影響が出ていると考えることが自然です。

 

そして今回のテーマ、自分の体のことを丁寧に考える、にはもちろん脳を使います。考えるわけですから。

イライラしたりキレたりするのは脳です。

この脳と油が密接に関係しています。

 

油が思考に影響している可能性

油が脳に影響する可能性

実は脳の水分を取ってしまえば、脳は60%油でできています。

普段何気なく料理に使っている油で脳は作られているということです。

 

そうなると食べている油で脳の働きに影響が出そうですよね。

 

実はこれ、科学的に証明されています。

言い方は悪いですが、変な油を取っていたら変な思考(急にキレたり)になってしまう可能性がある、ということです。

 

トランス脂肪酸が脳にどのような影響を与えるか。トランス脂肪酸は脳だけでなく体中に悪い影響がありますが、今回は脳に関わるところだけお話ししています。

脳に対する影響の一例を挙げると

 

  • 脳が小さくなる傾向がある
  • 脳の伝達神経機能を変形させる
  • 酵素の働きを阻害し、脳に必要な物質が不足する

 

など。

何気なく毎日食べている油で脳が作られています。

 

いや、油は本来何気なく食べてはいけないものだと思うんです。

先程紹介した脳への影響が酷くなると、脳が物理的に正常に働かなくなり、性格などではなく脳のせいでキレやすくなったりうつになったりする可能性があるということです。

 

ちまたで

  • 魚を食べたら頭が良くなる!
  • 魚に含まれるDHAが頭に良い!

って言われたりします。

魚にはDHA(オメガ3)が含まれている

DHAとは前の項で説明した必須脂肪酸オメガ3なんです。

オメガ3は頭の回転を速くすると言われています。

 

テレビなどで「オメガ3は摂った方が良い。エゴマやアマニ、青魚に多いですよ。」というのは正しいのですが、それと同時にトランス脂肪酸などのヤバい油を減らしていかないといけない。

恐らく想像以上に摂っていますよ、ヤバい油。

 

「油油言いすぎ!油ばっかり摂ってたら太るでしょ!」というあなた。

脂質は脳を構成するだけではなくて、脳を動かすエネルギー源にもなります。しかもすべての細胞の細胞膜にも使われます。

さらにホルモンの材料にもなる、重要すぎる栄養素です。

 

少し前までは「脳のエネルギー源は糖質(ブドウ糖)だけ」なので、糖質はしっかり摂るように。なんて言われていましたね。

 

違います。

 

脳は脂肪酸から作り出される「ケトン体」をエネルギー源にもできます。

 

油と脳の密接な関係が分かってきたでしょうか。

 

まとめ

脳と油の関係まとめ

いろいろと書いてきましたが、自分の体のことを丁寧に考える、には油は重要な栄養素です。

体全体への影響が大きいですし、考えるための脳に直結する栄養素でもあります。

 

例えば油の話をしたときに、ほとんどの人は大切さを理解できると思います。

でもそれを実行できるか、つまり良質な油を食べてヤバい油を減らす行動ができるかどうか、が大切ですよね。

 

これはもしかしたら脳の問題なのかもしれませんが、自分事と他人事の違いが大きいのかもしれません。

人には良いアドバイスができるのに、自分のことになると全然違う行動を取ったりすることもありますよね。

 

まずはトランス脂肪酸を避けることから始めてみて下さい。

そして恐らく摂りすぎているであろうオメガ6を減らして、良質な酸化していないオメガ3を増やしてみて下さい。

 

私の体感としては、正直なところほとんどありません。

しかしアレルギーもないですし、急にキレることもないですし(笑)、皮膚のトラブルもないです。・・・頭は働く方なのかな?これは分かりません(笑)

 

毎日の食事はじわじわ体に効いてきます。

それが悪い食事だったとして、何年も続いていると気がつけば病気になっている。これが油では起こり得ると思っています。

 

今回は怖い話が続きましたが、油はそれくらい影響が大きいと思っているので是非何か一つでも良いので実行してみて下さいね!

特に子供がいる家庭では注意した方がいいです。変な油で脳が成長していくと、思考能力(脳力)に影響する可能性が高いですので。